蓄電池の必要性と役割

蓄電池の必要性と役割

蓄電池の必要性と役割

経済産業省の蓄電池プロジェクトチームは、2012年7月に発表した「蓄電池戦略」において、『東日本大震災を受け、原子力発電、及び化石燃料への依存度を下げることがエネルギー政策として打ち出されたことで再生可能エネルギーの利用拡大、及び蓄電システムの構築を推進することを行う。』と宣言しています。
具体的には、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを活用し、それを蓄電池に蓄えることで、電力会社からの供給が途絶える非常時でも電気を一定期間、一定地域で自立的に利用可能とする社会を目指すとしています。

そして、蓄電池の必要性と役割について、以下の4点をあげています。
蓄電池を、停電時の電源とし役立たせるだけでなく、経済をけん引し、地域社会の電力事情を平準化するなど重要な役割を担わせようと考えられています。

再生可能エネルギーの活用拡大

再生可能エネルギーの導入拡大は必要不可欠であり、今後は益々増加していきます。
しかし、単純に再生可能エネルギーと既存の発電設備で発電された電気を一緒にすると既存の電力供給の安定性が損なわれ、その結果として、せっかく再生可能エネルギーで発電しても活用できないことが起こります。これを解消するためには蓄電池が必須であること。

ピークカット・ピークシフト対策

東日本大震災以降、真夏の電力需要がピークになる時間帯において、ピークカット・ピークシフト対策が大きな問題となってクローズアップされています。
最悪な場合、計画停電が実施されると国民生活・経済活動に大きな支障・損失がでる懸念があり、これを回避する手段として蓄電池の活用が必須であること。

停電時のバックアップ対策

現在は、停電時バックアップには、主に化石燃料を使用したガスタービンやディーゼルエンジンによる自家発電が行われていますが、環境配慮、コスト、化石燃料枯渇を解決するには蓄電池の利用が必要であること。

環境を考慮した次世代自動車用途の拡大

環境を考慮した次世代自動車用途の拡大

経済波及効果の高い自動車産業において、今後、拡大する電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車などにおいて蓄電池はキーとなる技術であるため競争優位性を保つ上で蓄電池は重要であり利用を促進させなければならないこと。